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ビデオ・映像関連用語集/M

ビデオに関する専門知識から
一般的に使われる単語を掲載

M

MA(Multi track Audio / Multi Audio)

映像編集後の音声処理を行うために、昭和41年にNHK技術研究所にて開発された。Multi Audio-VTR(MA-VTR) の名称がMAの略称として今日まで由来している。
映像編集の後、効果音やナレーションを加え、整音を施して音声部分を仕上げる作業。

MAおこし

MA処理作業を行うため、映像編集後のエディットマスターテープからマルチトラックオーディオテープに音声とタイムコード信号を記録すること。MAコピーともいう。

MA処理

ビデオポストプロダクション業務の音声処理工程を総称していう。

MAダビング

映像編集後完成音を作るため、マルチトラックテープレコーダを使用し、マルチトラックテープのそれぞれのトラックに、オリジナル音声、効果音、音楽等の音声を画面と同期させて正確なタイミングで録音し、最終的に全ての音声をミクシングして完成音を作り上げる作業をいう。MA作業ともいう。外国では、サウンドスイートニングあるいはサウンドポストプロダクションともいわれている。

MAプリント

MA処理作業を行なうワークテープとしてビデオテープにタイムコードがスーパーインポーズされた映像、音声、そしてタイムコード信号をコピーすることをいう。

MAもどし

MAダビング作業により完成された音声を、エディットマスターテープの音声トラックに移し換え記録することをいう。

MD(Mini Disc)

ソニーが開発した光磁気記憶装置。元々オーディオ用記録装置として発売されたが、後にコンピュータの記憶装置として使える「MDデータ」(容量約140MB)が発売された。両者には互換性がある。

ME(Music Effect)

音楽を利用した効果音。

MOディスク(Magneto-Optical Disc)

光磁気ディスク。
レーザー光線で記録部分に熱を加え、磁界を変化させてデータを記録する装置。メディアの種類には、3.5インチと5インチがある。3.5インチの場合、記録できるデータの容量は約128MB〜640MB、5インチでは600MB〜2.6GB。現在は3.5インチの230MBが主流。読み書きのスピードは、ハードディスクとフロッピーディスクの中間程度。

MHEG(Multimedia and Hypermedia information coding Experts Group)

マルチメディア・ハイパーメディアの国際標準化を図るために、ISOとIECの合同技術委員会の作業部会の名称。この作業部会で決定される国際標準の正式名は、「Coded Representation of Multimedia and Hypermedia Information Objects」だが、一般には作業部会名から、MHEG(エムヘグ)と呼ばれている。
現在標準化が進められているMHEG-5は、VODやデジタルテレビ放送において、ナビゲーション機能を提供することを主な狙いとしている。

MPEG(Moving Picture Experts Group)

ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)合同の、マルチメディアの標準化を検討する委員会名。また、この組織が作成した標準規格。 MPEG-1が1993年、MPEG-2が1994年、MPEG-4が2000年、MPEG-7が2001年にISO国際標準化された。
MPEG-1からMPEG-4までは、主として映像・音声信号の圧縮に関する規定であったが、MPEG-7以降は、検索や著作権保護等を考慮したより広範囲な内容を含む様になった。
MPEG-1からMPEG-4の映像信号圧縮の技術は、画面(フレームまたはフィールド)を縦横に細分化してデータ変換するDCTを用いた圧縮技術と、時間的に連続した画面間(フレーム間またはフィールド間)から変化した部分を抜き出してその動きを表現する技術が基本となっている。
再生品質はMPEG-1がVTR並み、MPEG-2がハイビジョンテレビ並みである。

MPEG-1

CD-ROM等のパッケージメディアを想定し、最大1.5Mbps程度に映像信号と音声信号を圧縮する方式としてまとめられた(同期システムに関する規定も含む)。映像信号フォーマットは通常352画素  240本 30 フレーム/秒(NTSC 対応時)であり、ビデオCD 等に利用されている。

MPEG-2

放送、通信、パッケージメディア等、広範囲なメディアを想定し、映像信号と音声信号を圧縮する方式(同期システム規定も含む)。
映像信号フォーマットは、720画素 480本 30フレーム/秒の4:2:0フォーマットをはじめ、1920画素 1080本のHDTVなど種々のフォーマットに対応している。MPEG-1以上の高解像度でフレーム/フィールド対応も可能であり、より高画質な映像を得ることが出来る。HDTVを含む衛星デジタル放送、DVDパッケージメディア等に利用されている。

MPEG-4

移動体通信(携帯端末)やインターネットでの使用を想定し、映像信号をより低い転送レートで伝送出来ることを目的とした圧縮方式及びシーン合成等の同期システム規定。コンピュータグラフィックスや静止画等も組み込むことが出来る。人物や背景、文字やコンピュータグラフィックスなど、画面を構成する要素や音声をオブジェクトとして扱って別々に圧縮したり、伝送時の誤り補償を強化するなどの対応が図られている。視聴者がオブジェクトを選択して再生できるインタラクティブ性も備えている。

MPEG-7

デジタル化されたコンテンツの中から、ユーザーが欲しい情報を効率良く検索出来ることを目的として、コンピュータグラフィックスや静止画も含む映像信号及び音声信号のデータの内容の記述方法を標準化したものである。
例えば、ある映像作品のデジタルデータにタイトルや内容記述、文字、色や形などの情報をメタデータと呼ばれる形で付加することにより、ホームサーバーやインターネット流通等での検索を容易にする。

mV(milli Volt)

電圧、電位差、起電力の単位で1/1000ボルトを表す。ミリは1/1000のこと。

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